隠すまでもなく、さりとて広めるほどでもなく

いずれはきちんとまとめたいのです。とりあえず半公開まで。

自炊って言っても、もちろんそっちの方

 本を自分でPDF化する行為、「自炊」。最近はあまり効かなくなった単語だが、廃れたというよりは、定着したからだろう。ある事情で、本棚の中身を半分に減らす必要性が出てきて、最近取り組んでいる。
 個人レベルの自炊の手順というのは、だいたいこんなものだろう。
  1.本の背表紙部分をカッターで切り落とし、シート化する
  2.それをドキュメントスキャナで読み込む
  3.パソコン上のソフトでページ編集を行い、PDFにする
 1は、オフィスに置くような大型の裁断機が使えればいい。ただ、片方がヒンジ留めしてあるやつではだめだ。切るときにねじれてしまうから。使うなら、ずばり、垂直方向から押し切るギロチンタイプ。ただ、個人で買うには大げさで、ぼくも持っていない。
 2は、自炊のシステムの中核部分といっていい。プリンタにもおまけでそんな機能が付いていたりするが、不効率で話にならない。ぼくは、PFUのScanSnap1500を使っている。文庫のような激薄の紙でもほとんどジャムが発生しない、優秀な機材だ。解像度はスーパーファイン。そして、カラーページでない限り、白黒モードを選ぶ。この場合解像度は600dpiで、文字でもマンガでも、これでOKだ。
 3は、つまるところAdobeAcrobatしかない。PDF編集ソフトというのは、無料なものや安価なものもたくさんあるが、そのほとんどが、「開く方向」プロパティを設定する機能がついていない。その結果、文庫とコミックの全てが、対象外になってしまう。Acrobatならできるし、またページ単位の編集(ようは、ページの順番を変えるとか、ページの挿入や抽出を行ったりとか)も、簡単にできる。
 また、自炊と並行してしばしば取り組むのが、雑誌の再編集。雑誌をバラして、例えば特集ページとか補完しておきたい部分だけを一冊にまとめてしまうのだ。ここで使っているのは、簡易製本機である「とじ太くん」。専用用紙にページを挟んでセット、熱で背表紙の裏側の糊を溶かしてくっつけるというものだ。綴じるだけならアイロンで代用できるものの、バラす段階からきれいにやろうと思うと、製本機が欲しくなる。雑誌をセットし、製本と同じ手順を実行してページをバラすわけだ。理屈の上では、通常の自炊後に本を復活させるのにも使える訳だが、実際には糊の厚みがばらけてしまい、小口をきれいにそろえることができない。また、背表紙裁断を行った場合、ノドの空きが足りなくなるため、大型の本でないと実用的に復活しない。文庫やコミックでは、考えない方がいいだろう。
 導入のネックになるのは、ドキュメントスキャナだろう。他の用途がないからだ。ただ、やるのなら買うのが事実上の一択だ。ぼくも、最初に自炊したときは、DMMのレンタルで借りた。だけど、返却までの賞味3日では、たいした冊数は処理できなかった。本棚の中身を減らしたいなんて目的があるのなら、手元に置いておく必要がある。